雑然とした部屋はこぎれいな部屋へ

映画に見るカルチャー。そしてインテリア、スタイル。

ニューヨーク

ビリー・ワイルダーやウッディ・アレンが、ちょっと描いた気の弱いインテリたち。彼ら都市生活者のライフスタイルは洒落たインテリアにみちあふれている

NYミッドクラス風はうっでぃ・アレンがお手本

ミドルクラスのニューヨーカーを描いた映画の主人公はなぜかバツイチが多い。ニール・サイモンの戯曲を基にした雲誇かしな二人一は女房に逃げられて、50年代風のアパートでチョンガー生活を満喫するウォルター・マッソーのもとに、離播の危機にあるジャック・レモンが転がり込んできて同居する物語だ。マッソーのアハートは8部屋もあるが、チョンガーのだらしない生活を反映して、雑然とした汚れた部屋だ。丸テーブルは仲間とするポーカーのテーブルに使われ、旧式の首振り扇風機も広い部屋ではあまり効果がない。バスルームには靴下が干してあるという始末だ。マッソーがスポーツ記者という設定のため、部屋には野球避手の写真、額入りの賞状、トロフィー、優勝旗、アメラグのボールなどが飾られ、片隅にはゴルフバッグが無造作に放り出されている。そこへきれい好きのレモンが同居するのだから、雑然とした部屋はこぎれいな部屋へとがらりと変わってしまう